志免町 合併への動き紹介

「法定合併協議会の設立」暗礁へ  19年12月議会の経過
 
 粕屋6町の合併を協議する「法定合併協議会設置」の議案が12月議会の最終日21日に一斉に採決が行われ、粕屋町、久山町の2町議会が否決。

        【各町の採決状況】
            ◇志免町 賛成 8 反対7 で可決  
            ◇宇美町 賛成14 反対2 で可決
            ◇須恵町 全員賛成で可決
            ◇粕屋町 賛成8 反対8 賛否同数で議長が否とし否決
            ◇久山町 賛成3 反対8 で否決
            ◇篠栗町 賛成6 反対5 で可決

 その後の経過は新聞報道等の通り、2月1日に志免・宇美・須恵・篠栗、各町長連名で法定協議会設置の議案を議会に再提案の要請を粕屋町、久山町の町長に要請したが、久山町長からは「再提案の意思なし」との回答を得、粕屋町長を含めた5町で今後の対応を協議することとなった。
 志免町議会としても、2月13日に合併問題特別委員会を開催し、これらの経緯と考え方について町長より報告を受けることにしております。
 いずれにしても粕屋地区の合併問題は混とんとしており、議会としてもしっかり状況の把握を行い対応したいと思います。

              
  【賛成議員】
   ・堤   ・助村  ・丸山  ・牛房
   ・大西 ・吉田  ・熊本  ・二宮


  (写真) 12月本議会での「法定合併協議会設置」議案の採決状況。
挙手は賛成議員。

 ※詳細は ホームページ「議会広報しめ」47号 をご覧下さい。
(HP掲載は2月中旬予定)
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合併問題 動き出す No-7
3月議会冒頭の町長「町政報告」で合併について町長より報告があり、多くの議員から質疑が出された。
速報的に一部を紹介しています。

合併問題 動き出す No-6 
福岡県主催、粕屋中南部6町共催の「粕屋郡6町合併セミナー」が開催されました。

古庄ブログに一部紹介しています。(ブログの2月5日に掲載しています)

合併問題 動き出す No-5  
福岡県主催、粕屋中南部6町共催の「粕屋郡6町合併セミナー」が19年2月3日に開催されます!

 詳細はここをクリック (志免町ホームページ内の案内)


合併問題 動き出す No-4  

※重要 【動き出す!19年9月迄に法定協議会発足へ】…H18.12.13   (H18.12.13掲載)
 「志免町・宇美町・須恵町3町合同広域委員会」が11月21日、宇美町で開催され、その席上で宇美町の安川町長が「粕屋郡6町合併問題」について現況報告をされました。
 また志免町12月本議会の一般質問で「新世紀の会」の同志である吉田議員の質問に対して南里町長が次のような合併に対するコメントをされました。

 『10月に粕屋郡6町長で(志免町・宇美町・須恵町・粕屋町・篠栗町・久山町)合併研究会を立ち上げ、会長に小池粕屋町長、副会長に南里志免町長が就任。
 12月5日に協議を行い、6町による合併をH22年3月までに目指すとし、H19年9月までに法定合併協議会の設置を期す。その対応の為、来年1月、郡の自治会館に各町より1名、職員を派遣し「合併事務局(仮称)」を発足させることとした。今回は前回(志免・宇美・須恵、3町任意合併協議会)と違い、福岡県の構想の中での合併推進であり、県も強い思いで関与してくる。今回を逃したらチャンスはない』と表明された。
 
 私が会長を務める粕屋郡の若手議員の会「新世紀の会」の研修会を12月1日〜2日に開催しましたが、(写真) 今回のテーマは「粕屋郡の合併問題について」として、21日から一泊泊まりで腹を割った話し合いと議論を展開しました。各町の思惑なり考え方にはかなりの隔たりがあることも判明いたしました。
 議会は議員個々の考えで動くため、少数の意見が町の大勢を語っている訳ではありませんが、若手議員の中でも合併に対してさまざまな意見がある状況を見ても「合併問題」が如何に大変な事業であるか、垣間見ることができました。
 合併の実現には、議会、議員の動向は当然ですが、何と言っても「首長」の決断力と指導力にかかっていると言っても過言ではありません。
 合併実現へ粕屋6町、各首名の決断力と指導力を切望し、心からエールを送ります。当然、私達議員はしっかりとサポートし応援をいたします。
合併を絶対に実現しましょう!! 「新世紀の会(粕屋郡若手議員の会)」も最大限バックアップし支援いたします。

                             

合併問題 動き出す No-3  

【議員・職員合同研修会・合併問題について】…H18.7.25     (H18.8.13掲載)
 町民センター視聴覚室において、議員と職員の合同研修会が開催される。テーマは「合併問題について」。
講師は福岡県合併推進室長・末広室長。

 講演は @市町村合併の状況 A市町村合併の背景と効果 B合併新法について の順で行われた。
 各項目の講演で新聞報道等での情報以外に目新しい話はなかったが、「福岡県市町村合併推進審議会」の合併推進構想に関する答申の中で、合併推進が望まれる地域の解説として、旧粕屋郡地域については次のように見解を述べている。

【人口1万未満の市町村を含む地域であるため、合併を推進することが望まれる。生活圏の結びつきは、古賀市、新宮町と宇美町、篠栗町、志免町、須恵町、久山町、粕屋町に大別されており、古賀市と新宮町に関しては、JR鹿児島本線や国道3号でつながる福津市・宗像市との合併も考えられる】 こう答申をしている。

 地方自治体は国からの地方交付税、補助金等に財政を委ねている部分が大きい訳だが、新聞報道のように今後の地方交付税の配分の考え方が、自主財源の比率、自治体面積、人口等々で単純試算され交付されるようになると志免町の交付税は大幅にカットされることは明白である。
 
 質問は私とS議員だけが行ったが、私は2点について質問。特に「政令指定都市(福岡市)との合併について県の所見」について問いました。
 末広室長は『政令市の都市機能も区単位(20万〜30万人)で行われており、まさにこれが粕屋6町の合併。東京や大阪が良き例であり、大きな自治体で一人の首長が全てを決定して良いのか。福岡市の活力を取り入れた独自の周辺地域が理想で「政令市周辺自立型都市づくり」が望ましい』との見解を述べられた。

 一つの考え方であるが、私も同意見であり、特に志免町にとっては現実的な考え方である。
 
 合併に対する状況としては、粕屋南部(宇美町・志免町・須恵町)の首長なり議会はある程度合併に理解を示していると思われるが、中部(粕屋町・篠栗町・久山町)は特に議会の動きが微妙である。
 来春の統一選挙、県会議員選挙、志免町長選と志免町・須恵町・篠栗町の町議選挙も関係してくると思われる。
いずれにしても、住民の声が各町の首長、そして議会の思いと決意を決定することであり、それによって流動的に展開して行くと思います。
 自分たちの、そして子や孫の時代の地域の在りかたについて真剣に考え行動することが一番肝要な訳です。
  
                             

合併問題 動き出す No-2       (H18.4.1掲載)
 3月31日の西日本新聞朝刊(一部30日夕刊既報)に「福岡県市町村合併推進審議会」が合併推進構想の素案を県知事に答申した記事が掲載され、その中で「粕屋郡の志免、宇美、須恵、粕屋、篠栗、久山各町に関し、一部の町から合併推進の動きが起きているとして、構想対象の市町村に位置づける」と答申された。
 前述のNo-1で報告しましたように、粕屋南部3ヶ町の町長が粕屋小池町長に「文書」で合併問題へのリーダー要請をしたが、篠栗、久山、両町長へも3町長名の文書でもって合併への検討打診を要請する予定。
今後の粕屋、篠栗、久山各町長と議会の動向がカギを握っている。

合併問題 動き出す No-1  今度は本気のようだ。     (H18.3.27掲載)
 1月25日に全議員による「全員協議会」が開催され、南里町長より合併への考え方と動向について説明が行われた。
 なぜこの時期の説明かと言うと、2月に「宇美町長・町議選挙」が行われるが、その前に粕屋南部3ヶ町(志免町・宇美町・須恵町…以後、南部3ヶ町と記述)の町長としての意思統一と行動開始が必要となりその内容について議会側へ説明し一定の理解を得るためである。
 今回、町長から説明があった内容は、

…… 「18年度予算の各課からの要請では、13億円の歳入不足となり今後ますます財政難となる。また、昨年末には福岡県合併支援室が粕屋地区内の首長を訪ねてこられた。これらのことから粕屋南部3ヶ町長は「粕屋町のリーダーシップによる合併」を要望することとなり、粕屋町長にその旨要請したところ「文書で」となり、2月2日に文書でもって要請することにした。H22年3月までの「合併新法」内での合併に向けて考えて行く」……
 
 数名の議員から意見が出されたが、今回は非公式の全協での報告であり、真剣な議論はこれからです。

 2月の宇美町選挙で、新世紀の会同士の激励挨拶でも、どこも「合併問題」が語られ、それだけ大きなテーマとして再び表面化してきた訳です。
 やっと各町、議会も終わり、18年度予算も成立し、これから動きが始まります。

 私の永年の懸案事項であり公約でもあります「合併」に向けて、再度頑張る時が来ました。

合併問題を検証しよう! … 志免・宇美・須恵の合併破綻  

町長は合併に本気だったのか?
昨年春、私を含め3町の「合併問題任意協議会」の多くの委員は当然次のステップ「法定協議会」に移行するものと思っていました。
その根拠は「任意協議会」で各委員からの具体的な議論の提案に3町長の回答は常に「法定協議会に移行してから」と断念させられた経緯と3町で行われた住民との「意見交換会」でも同様の回答があったからです。

結果は須恵町の「離脱」によって実現しなかった訳です。
しかし任意協議会の会長である南里町長の昨年6月議会発言「今回の合併特例法及び特例債は大変不評」「3町及び2町の合併後のビジョン、メリットが描かれない」等を聞くと「本気で合併する気があったのか」と疑いたくなる。町長は常に「合併は結婚と同じ。相手次第」と言われるが、プロポーズに「熱意と積極性」が無ければ相手はOKと言うはずがなく、ましてや破綻後に「結婚後のビジョンが描けない」との発言には言葉を失った。

今迄と同じ町事業なら数年後に赤字財政
今年3月議会で町長は「行財政改革の最たる合併が実現できず、大幅に予算削減をする」と表明し実行されました。
ならばもっと熱く合併を推進すべきで、前述の発言と何か矛盾を感じます。
財政シミュレーションでは今迄と同じ事業を展開すれば平成22年度より借金財政となると明記されていました。
ある議員は「昨年の合併協議時にこの緊急性をなぜ声を大にして言わなかったのか」と指摘をしました。
裕福といわれる福岡都市圏の自治体の中でも8.7平方キロメートルという狭い町土の志免町。これだけの緊縮予算をみても合併の必然性は一目瞭然です。

今後の合併への動きは 
町長は「旧粕屋郡(古賀市と7町)首長会による「あすの粕屋地区を考える会」で粕屋郡合併の調査検討をする」と語られるが、この会の発足は志免・宇美・須恵3町の合併機運に危機感を持った住民の声で発足した訳で、その熱意なり真意は測りきれません。 
現実的に、宗像市や津福市との関係も強い古賀市や福岡市に隣接する新宮町と粕屋南部の志免町・宇美町が合併す
る絵を描けるのか。 
粕屋・久山・篠栗各町議会レベルでの合併への勉強会も開かれ、また久山、篠栗両町長は新人となりました。
粕屋町は単独での市昇格も考えられる。
これら諸々を考えるとこれから先、合併への道筋は大変厳しいものがあります。

強いリーダーシップの首長出現がキー?
新法による県の介入も考えられるが、これは小さな自治体への合併対応であり、残すは強いリーダーシップの首長が現れ、各首長、議会や住民を説得し実現することしかないのかも。
 
私が会長を務める粕屋郡若手議員の会「新世紀の会」でも合併に向けて最大の努力は今後も行ってまいります。


なお合併に関する16年4月臨時議会の広報未掲載問題は掲載しています。




【過去の経過】
 ◇南里町長、任意合併協議会設置への
           経過を特別委員会で報告 ……
平成15年2月10日

 特別委員会の冒頭、南里町長の出席を求め、12月議会で提言した任意合併協議会の早期設置要望を受けたその後の対応、経過の説明を求めた。意見書を受け近隣の首長へ呼びかけ現段階では宇美、須恵と志免町が手を挙げており、その経費等の予算化、職員配置等々の打ち合わせを継続開催しているとの事。しかしこの3町ともそれぞれスタンスが若干違うとの感想も持っている旨表明された。
 
 ◇議会・合併特別委員会、最終報告作成に
                    議論展開 ……
平成15年2月

 分科会による研究を終わり、最終報告のとりまとめに入った。報告書にどれだけの内容を入れるか、又、議員個々の合併是非の考え方ゆ相違、思惑が絡み結構真剣な議論が展開されている。「まとめ」作成に日々苦慮しているところです。
 ◇「新世紀の会」で各町の合併への動き
              情報収集会議開催 ……
平成15年1月

 新世紀の会(粕屋郡若手議員の会)で各町の合併に対するスタンス情報交換を行う。特に粕屋町の議員から、「任意合併協議会への参加はするべき」との意見が議員間で出ているとの報告があった。篠栗、久山は町長が消極的。古賀市は合併議論が低調との事。
 ◇合併6パターンのメリット、デメリットをまとめる ……平成15年1月
 
 14年7月から11回の合併特別委員会を開催。合併6パターンを分科会として全議員が分かれメリット、デメリットを中心に研究を行い中間集計を行う。
 ◇宇美、須恵の「新世紀の会」の同志議員に
    志免同様の意見書提出を呼びかけ実現。両町とも採択され
              西日本新聞に報道される ……
平成14年12月
 
 粕屋郡の戦後生まれの若手議員で結成している「新世紀の会(古庄が会長)」の宇美、須恵のメンバーに呼びかけ、志免町で12月議会に任意協の早期設置要望書を提出した旨説明し宇美、須恵も同様の要望書提出を要請し賛同を得る。その後、両町とも賛成多数で採択される。特に須恵町では全員賛成であった。
 ◇任意合併協議会の早期設置を求める意見書」を議会で
           採択し町長へ提示する ……
平成14年12月本議会

 12月本議会の古庄一般質問で、町長に任意合併協議会の早期立ち上げの意思を確認したが明快なる回答が得れず、この推進と後押しの為、即、私が発案作成し早期設置の意見書を議会最終日に提案し賛成多数(反対1名)で採択される。
 ◇福岡市議会議長に近隣自治体との合併についての
                  見解を文書で問う ……
平成14年9月

 福岡市との合併要望が過去の住民アンケートでも多い志免町を考えると、福岡市の考え方が今後の議論でも重要なポイントであり、志免町と限らず「近隣自治体との合併」についての見解を議長名で福岡市議会議長に文書で要請する。結論は「合併を積極的に進める状況にない」との回答を得る。(福岡市議会議長よりの回答書へリンク)
 ◇志免町合併等調査研究特別委員会を設置
                   スタートする ……
平成14年6月議会

 
3ヵ月遅れてやっと全員による特別委員会がスタート。私も副委員長としてこれに全力投球することとした。合併6パターンを想定しそれぞれを分科会としてメリット、デメリット等の研究を行う事とする。 (特別委員会の基本的スタンス解説へリンク)
 ◇職員による合併調査研究会が発足スタートする ……平成14年5月

 町職員が、税及び財政調査・行政組織調査・住民サービス調査・政策調査の4分科会に分かれ、合併4パターンについて調査研究をスタート。15年3月に公開。
 ◇合併等調査研究特別委員会設置の請願が採択されるが
      委員会設置の提案は否決される ……
平成14年3月議会

 前町長、南里久雄氏や前、元議員、町内会長有志らで構成された「志免町合併検討委員会」から議会に「合併等調査研究特別委員会」設置の請願が3月13日に提出され、紹介議員7名を代表して古庄が本議会で趣旨説明を行い請願は賛成多数で採択された。これを受け同僚議員が特別委員会の設置要求をはかったが何とこれは否決された。早く議論を開始しなければならないのに、要望には賛成、実施には不賛成。議員個々のエゴでこんな事が行われる議会をどう住民は判断するか!